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森鷗外の歴史小説

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/22 10:32 UTC 版)

森鷗外 > 森鷗外の歴史小説

森鷗外の歴史小説(もりおうがいのれきししょうせつ)では、森鷗外の執筆した歴史小説について、発表年(連載ものは連載終了年)、発表媒体、題材とした事件の年、概要を示す。 史伝も含めた。

作品 発表年 発表媒体 事件の年 概要
興津弥五右衛門の遺書 1912年 10月 中央公論 1647
正保4[注 1]
興津(1594-1647)は細川忠興の家来。同輩を斬ったため切腹を考えるが、忠興に止められ..
阿部一族 1913年 1月 中央公論 1643
寛永20
細川忠利の死後、殉死の是非から、阿部一族は滅亡する。
佐橋甚五郎 1913年 4月 中央公論 1609
慶長14
佐橋甚五郎は徳川家康に仕えたが逃亡。時移り、慶長14年に朝鮮から来た使者は..
護持院原の敵討 1913年 10月 ホトトギス 1835
天保6
山本宇平は父を殺した仇を探して日本をめぐる。しかし..
大塩平八郎 1914年 1月 中央公論 1837
天保8
大阪町奉行所与力の大塩平八郎(1792-1837)は、貧民救済のため蜂起する。
堺事件 1914年 2月 新小説 1868
明治1
堺に無断上陸したフランス水兵団を、退去させようにも言葉が通じない。そして..
安井夫人 1914年 4月 太陽 1827
文政10
学問ができるが醜男の安井仲平(1799-1876)に、お佐世さん(1812-1862)が嫁ぐ。
栗山大膳 1914年 9月 太陽 1632
寛永9
栗山利章(1591-1652)は福岡藩家老。主君黒田忠之の乱心(黒田騒動)を諫めるために..
山椒大夫 1915年 1月 中央公論 1093
寛治7[1]
筑紫へ旅をする安寿と厨子王は、人買いの手に落ち、母と離れ..
津下四郎左衛門 1915年 4月 中央公論 1969
明治2
津下(1848-1870)は開国主義者の横井小楠を殺し、死刑になった。息子が語る。
魚玄機 1915年 7月 中央公論 868
咸通9
魚玄機(844?-868)は晩唐の女流詩人。男をめぐって侍女に嫉妬し..
じいさんばあさん 1915年 9月 新小説 1809
文化6
人を斬って獄にいた美濃部伊織と、その妻るんは、37年ぶりに再会した。
最後の一句 1915年 10月 中央公論 1738
元文3
父親が米を横領し死刑にされる。娘いちは自分が身代わりにと申し出る。 
高瀬舟 1916年 1月 中央公論 1800頃
寛政
喜助の弟は病気になり、兄の負担を思い、自ら喉を切った。喜助は..
寒山拾得 1916年 1月 新小説 640頃
貞観
台州知事の閭丘胤は、寒山拾得に会いに行く。
椙原品 1916年 1月 東京日日新聞、大阪毎日新聞 1660
万治3
仙台の仏眼寺にある墓は誰か。伊達騒動の火中の人、伊達綱宗の側室、椙原品(1639-1716)である。
渋江抽斎 1916年 5月 東京日日新聞、大阪毎日新聞 1858
安政5
渋江抽斎(1805-1858)は弘前藩の侍医。医心方の校刻出版に協力する。
寿阿弥の手紙 1916年 6月 東京日日新聞、大阪毎日新聞 1828
文政11
寿阿弥(真志屋五郎作)は抽斎の観劇の師匠。『渋江抽斎』の22章に登場。
都甲太兵衛 1917年 1月 東京日日新聞、大阪毎日新聞 1635
寛永12
宮本武蔵が熊本の細川忠利と会見する。武蔵の目に止まった武士は誰か。
伊沢蘭軒 1917年 9月 東京日日新聞、大阪毎日新聞 1829
文政12
伊沢蘭軒(1777-1829)は備後福山藩医。抽斎の師。
鈴木藤吉郎 1917年 9月 東京日日新聞、大阪毎日新聞 1859
安政6
鈴木(1801-1859)は江戸南町奉行所の与力。土木業績が伝わる。しかし..
細木香以 1917年 10月 東京日日新聞、大阪毎日新聞 1860頃
安政
為永春水の人情本に出てくる津藤さんとは、細木香以(1822-1870)。商人で俳人。
小嶋宝素 1917年 10月 東京日日新聞、大阪毎日新聞 1849
嘉永2
小嶋宝素(1797-1849)は幕府の医官。蘭軒の友人。
北条霞亭 1920年 1月 東京日日新聞、大阪毎日新聞、帝国文学 1820頃
文政
北条霞亭(1780-1823)は、備前福山藩の菅茶山の友人。江戸へ出て蘭軒とも交友。
霞亭生涯の末一年 1921年 11月 アララギ 1823
文政6
(『帝国文学』廃刊のため、中途だった『北条霞亭』の続きを改題し完成。)

脚注

注釈

  1. ^ 1912年の初稿では1658年(万治1年)だったが、翌年改められた。

出典

  1. ^ 森鴎外『歴史其儘と歴史離れ』



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