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林正之 (政治家)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/02 10:26 UTC 版)

林 正之
はやし まさゆき
生年月日 (1957-03-29) 1957年3月29日(67歳)
出生地 日本 富山県氷見市
出身校 京都大学工学部土木工学科
所属政党 無所属

当選回数 2回
在任期間 2017年4月7日 - 2024年11月[1]
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林 正之(はやし まさゆき、1957年昭和32年)3月29日[2] - )は、日本政治家富山県氷見市長(2期)。

来歴

富山県氷見市出身。氷見市立仏生寺小学校氷見市立十三中学校富山県立高岡高等学校卒業。1979年(昭和54年)3月、京都大学工学部土木工学科卒業。同年4月、富山県庁に入庁。

2000年(平成12年)、新幹線交通政策課に配属され、新幹線の誘致活動を行った。2008年(平成20年)、砂防課長として、南砺豪雨災害対策と立山砂防の世界遺産登録に取り組んだ。2010年(平成22年)、都市計画課長として富山駅の高架化事業にあたった。2014年(平成26年)、土木部長に就任[3]

2016年(平成28年)3月、富山県庁退職。同年8月末、自由民主党氷見市支部に擁立され、次期氷見市長選挙への出馬を表明。

2017年(平成29年)4月2日に行われた市長選挙に、市議17人のうち12人の支持と自民党の推薦を受けて立候補。現職の本川祐治郎を破り初当選を果たした[4]。4月7日、市長就任。選挙の結果は以下のとおり。

※当日有権者数:42,247人 最終投票率:71.94%(前回比:-1.01pts)

候補者名年齢所属党派新旧別得票数得票率推薦・支持
林正之60無所属18,017票59.73%(推薦)自由民主党
本川祐治郎49無所属11,422票37.87%
沢田勇75無所属724票2.40%

2021年(令和3年)3月28日告示、4月4日執行の市長選において無投票で再選された[5]

2024年(令和6年)7月下旬に体調不良のため、検査入院。退院後の8月8日に行われた定例会見で診断結果は膵臓がんであり、肝臓にも転移している事を公表した。当面は月2回の抗がん剤治療を受けながら、政務を続けることを表明したが、翌年4月の任期満了に伴う再選出馬に関しては明言を避けた[6]

同年8月25日、氷見市内で開かれた会合で「膵臓がんがステージⅣの状態であり、抗がん剤治療で体調が良くないこともあり職務継続が困難な状況となった」ことを明かした上で、本年10月末頃を目処として市長を退任する意向を表明した[7]。9月18日に市議会議長に退職申し出書を提出した[8]。林は市長選が同年10月27日に投開票が執行される富山県知事選挙と同日になるように調整するとしていたが[9]、同月20日に市長選挙が告示された際に前県経営管理部次長の菊地正寛以外に立候補の届け出がなく、菊地の無投票での初当選が決まった[10]

政策・主張

  • 2017年(平成29年)5月1日付で市役所の3割以上の部署の名称の変更を行った。前市長の本川が作った文字数の多い部署名(例. 「秘書・市民とともに創る未来政策課」「工業・しごとづくり・IJUターン応援課」など)を短縮し、元に戻した。また、本格的な組織・機構の再編を平成30年度4月の第8次総合計画後期基本計画の開始にあわせて実施した[11][12]
  • 2020年(令和2年)2月13日、求人サイトを用いて副市長の全国公募を開始した。副市長の公募は県内の自治体では初めて[13]。林は810人の応募から、元TBSテレビプロデューサーで紺野美沙子の夫の篠田伸二を選任する人事案を氷見市議会に提出。同年3月17日、市議会は同人事案に全会一致で同意した。篠田の任期は4月1日から4年間[14]
  • 同年5月15日、新型コロナウイルス対策の財源に充てるため、自身の6月期末手当を50%減額すると発表した。副市長については20%、教育長については10%減額する[15]

脚注

  1. ^ 日本放送協会 (2024年11月11日). “氷見の菊地正寛新市長が初登庁 「能登半島地震の対応に全力」|NHK 富山県のニュース”. NHK NEWS WEB. 2024年11月11日閲覧。
  2. ^ 『全国歴代知事・市長総覧』日外アソシエーツ、2022年、181頁。
  3. ^ 公式サイトプロフィール
  4. ^ “氷見市長に新人・林氏 現職・本川氏 パワハラ報道響く”. 中日新聞. (2017年4月3日). https://web.archive.org/web/20170427192344/http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2017040302100010.html 2017年4月27日閲覧。 
  5. ^ 林・氷見市長再選11年ぶりの無投票 - 中日新聞2021年3月29日付
  6. ^ 富山県の氷見市長が「すい臓がん」を公表 肝臓への転移みられるも抗がん剤治療を受けながら公務継続の意向 - FNNプライムオンライン 2024年8月8日
  7. ^ "林・氷見市長辞職へ 10月末前後 がん闘病「継続困難」". 讀賣新聞オンライン(富山版). 読売新聞社. 2024年8月26日. 2024年8月26日閲覧
  8. ^ “氷見市の林市長 退職申し出書を提出 すい臓がんで継続困難”. NHK. (2024年9月18日). https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20240918/3060017936.html 2024年9月18日閲覧。 
  9. ^ 氷見市長10月で退任 がん末期「治療に専念」 市長選、知事選と同日調整 10月27日投票 - 富山新聞(北國新聞)2024年8月26日
  10. ^ “氷見市長に菊地氏初当選 無投票 「市民を震災前の生活に」”. 読売新聞. (2024年10月21日). https://www.yomiuri.co.jp/local/toyama/news/20241020-OYTNT50102/ 2024年10月22日閲覧。 
  11. ^ “全体の3割以上 氷見市 部署の名称変更へ”. チューリップテレビ. (2017年4月24日). http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/?TID_DT03=20170424160945 2017年5月9日閲覧。 
  12. ^ 平成29年5月からの組織・機構再編について|氷見市公式ホームページ
  13. ^ 竹田和博 (2020年2月14日). “副市長を求人サイトで募集 富山県氷見市、月給67万円”. 朝日新聞. https://www.asahi.com/articles/ASN2D6SFGN26PUZB00F.html 2020年2月17日閲覧。 
  14. ^ “氷見市公募副市長 元TBS・篠田さん”. 中日新聞. (2020年3月18日). https://web.archive.org/web/20200319005344/https://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/news/CK2020031802100022.html 2020年3月19日閲覧。 
  15. ^ 臨時記者会見 令和2年5月15日(金)” (PDF). 氷見市役所 (2020年5月15日). 2020年6月3日閲覧。

外部リンク

公職
先代
本川祐治郎
富山県氷見市長
2017年 - 2024年
次代
菊地正寛



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