板橋区立郷土資料館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/11/02 15:35 UTC 版)
Itabashi Historical Museum |
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| 施設情報 | |
| 専門分野 | 郷土資料 |
| 管理運営 | 板橋区 |
| 開館 | 1969年 |
| 所在地 | 〒175-0092 東京都板橋区赤塚五丁目35番25号 |
| 位置 | 北緯35度47分07.8秒 東経139度38分35.6秒 / 北緯35.785500度 東経139.643222度座標: 北緯35度47分07.8秒 東経139度38分35.6秒 / 北緯35.785500度 東経139.643222度 |
| 最寄駅 | 都営三田線西高島平駅 |
| 最寄バス停 | 国際興業バス区立美術館 |
| 外部リンク | 板橋区立郷土資料館 |
| プロジェクト:GLAM | |
板橋区立郷土資料館(いたばしくりつきょうどしりょうかん)は、東京都板橋区赤塚五丁目にある区立博物館。板橋区の歴史、文化、自然などの資料を保存、展示する郷土資料館である。
館内の構成
赤塚城跡及び赤塚溜池公園に隣接して建てられている[1]。展示室、閲覧室、収蔵庫のある本館の他に江戸時代後期の茅葺古民家である旧田中家住宅[2]が敷地内にある。前谷津川に面した徳丸本村(現在の板橋区徳丸)にあったものを移築したもの。2つの座敷と勝手・納戸が田の字型となる間取りになっている。
本館建物は2階建てで、1階に事務所、収蔵庫と常設展示室がある。2階は、特別展示室と講義室、収蔵庫がある。常設展示は、板橋の歴史を、考古学的な知見から遺跡、中世、近世、近代まで通史的に紹介している。板橋の成り立ちでは、無形文化財になっている様々な郷土芸能、四ツ竹踊り、獅子舞、里神楽、祭り囃子なども紹介している[3]。
建物の外に3門、内部に1門江戸時代の大砲が展示されている。天保12年(1841)5月9日、砲術家高島秋帆とその弟子たちによる西洋式砲術演習が徳丸ヶ原で行われ、第二次大戦後、同地に大規模な団地が建設された際、この事績から地名を「高島平」と名付けたことに由来する。[4]
沿革
1969年(昭和44年)に前身の「郷土資料室」が産業文化会館(現・板橋区立グリーンホール)内で開設され、1972年(昭和72年)に移転して「郷土資料館」となり、1990年(平成2年)に現在の所在地に移った。2019年9月2日から12月31日まで、展示再整備のため休館した[5]。
郷土資料館からはじまる「板橋デジタル歴史探訪」
板橋区は、2024年10月から、区立郷土資料館や板橋区立熱帯環境植物館などにある6スポットをめぐるAR体験イベント「板橋デジタル歴史探訪」を開始した。
板橋の歴史や文化に関する資料を展示する郷土資料館を起点とし、スポットごとにAR(拡張現実)で再現されたデジタル史料などを自身のスマートフォンで気軽に学習できる。
再現されるのは、かつて板橋区の徳丸原(現在の高島平一帯)で高島秋帆によって実施された日本最初の西洋式砲術訓練や板橋宿最大の妓楼であった「新藤楼」といった区に所縁のある史料を取り揃え、さらに赤塚溜池に住む「龍神様」や、板橋区立熱帯環境植物館では白亜紀の恐竜など、視覚的にも楽しめる内容となっている[6]。
開館時間
- 開館:9:30-17:00(入館は16時30分まで)
- 休館:月曜日(祝祭日の場合は翌日)、年末年始、その他にメンテナンスや展示入れ替えのための臨時休館あり
- 入館 無料(展示によっては有料のこともある)
交通アクセス
- 徒歩の場合
- バス利用の場合
- 都営地下鉄三田線高島平駅下車 西口2番バス乗場
(区立美術館経由成増駅北口行)にて区立美術館下車 徒歩2分
- 東武東上線成増駅下車・東京メトロ地下鉄成増駅下車 北口2番バス乗場
(区立美術館経由高島平操車場行)にて区立美術館下車 徒歩2分
- ※美術館を経由しないバス(系統)もある。
近在の施設
脚注
- ^ “板橋区立郷土資料館”. 板橋区. 2022年1月18日閲覧。
- ^ 川口市に歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されている旧田中家住宅があるが、あちらは大正時代の洋館建築で、こちらは江戸時代後期の農家である。
- ^ “板橋区立郷土資料館 解説シート” (PDF). 2022年1月18日閲覧。
- ^ “板橋の歴史を知ろう 郷土資料館”. いたばしらいふ.com. 2024年5月14日閲覧。
- ^ “板橋・郷土資料館が一時休館へ 開設50周年の節目、パノラマ展示など一部撤去も”. 板橋経済新聞 (2019年8月20日). 2022年1月18日閲覧。
- ^ 板橋デジタル歴史探訪
外部リンク
- 板橋区立郷土資料館のページへのリンク