材木屋風
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/05 03:01 UTC 版)
元禄年間(1688年 - 1704年)に「材木屋風」(ざいもくやふう)という男性の髪型が流行する。これは、後頭部で髷を細く結ったスタイルであった。江戸時代の風俗を記録したことで知られる加藤曳尾庵の随筆『我衣』(1825年)には、「元祿頃、材木屋風なり、つつこみと云中ぞり有」とあり、突込頭(つっこみあたま)と同じものであり、頭頂部を剃る「中剃り」のある、元禄年間に流行った髪型であるとしている。「突込頭」とは、やはり材木屋らの髪型であり、頭頂部を大きく剃り(中剃り)、元結を1寸(約3.03センチメートル)程度に巻き上げて結んだもので、突込髷(つっこみわげ)とも呼ばれた。巻き上げる髪の量が多く、髪油で汚れないようにするのが床屋の技術であったという。林不忘の小説『釘抜藤吉捕物覚書』の主人公・藤吉が、この髪型(材木屋風)であった。
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