最高裁の「圧力」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/18 07:02 UTC 版)
「真昼の暗黒 (映画)」の記事における「最高裁の「圧力」」の解説
1955年1月18日に、最高裁の五鬼上堅磐事務総長が矢崎情報課長を通じてプロデューサーの山田に、「最高裁判所としては、現に最高裁判所に係属しておる事件の映画化は賛成できない旨」を告げる。山田はこれに対し、「映画化をやめるわけにはいかないので、映画化は進める」と答えた。 同年11月22日、映画倫理委員会(映倫)の荒田正男に対して、最高裁の矢崎情報課長が「係属中の事件を一方のみの立場に立って映画化し、裁判所の事実認定を非難するようなやり方は、いまだかつて聞いたこともないし、また法律文化の点からいっても映画倫理規定の面から言っても十分に考慮していただきたい」旨伝えた。同日午後5時ごろ、山田と今井は、最高裁の矢崎情報課長をたずね、「脚本の不都合と思われる点を指摘してほしい」と申し出るが、情報課長は、「係属中の事件を映画化しているという点に賛成していない」ため、「脚本の内容いかんを問わない」と応じた。
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