曲石仏とは? わかりやすく解説

曲石仏

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/14 17:31 UTC 版)

曲石仏(まがりせきぶつ)は、大分県大分市曲にある磨崖仏[1]「曲石仏 附 双塔(五輪塔)磨崖連碑」として、大分県の史跡に指定されている。

釈迦堂と呼ばれる、間口約2.8m、高さ約6m、奥行約7mの大きな石窟の奧壁正面に、丸彫りに近い如来座像(像高3m)が南面して安置されている。この像は、釈迦如来像と伝えられているが、損傷のため詳細は不詳であり、阿弥陀如来像、大日如来像とする説もある。頭首部、胸部、腰部、腕部、膝部の5つの部分の石材を別個に彫って、ひとつに組合わせるという、木造仏での寄木造りと同様の手法で造られている。平安時代末期の作とされる。

石窟入口の両袖には持国天(向かって左)、多聞天(向かって右)が半肉彫りで刻まれている。これらは鎌倉時代の作とされる。

また、石窟の左隣には扇形の龕があり、阿弥陀如来像(高さ194cm(台座とも))を中心に、観音菩薩勢至菩薩の立像(高さ160cm(台座とも))を脇侍とする丸彫りに近い三尊の磨崖仏がある。これらは室町時代の作とされる。

さらに、釈迦堂に向かって右斜め上には、高さ約1.7mの石窟が2つあり、五輪塔、七基連碑の板碑などが彫られている。

脚注

  1. ^ 曲石仏|観光スポット | 一般社団法人 大分市観光協会 公式ホームページ”. 大分市観光協会. 2024年3月15日閲覧。

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