暴言の文化性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 09:29 UTC 版)
暴言は、人間同士の感情的ないさかいなどに端を発する表現ではあるが、いわゆる毒舌のように芸ないし芸能の域にまで高めたものも存在する。これは所定の対象を揶揄することで笑いを取るものだが、この場合は感情的になって前後不覚のまま「言うべきではない発言をしてしまう」ような失言ではないし、また直接的に他者を傷付けようというのではないため、そのテーマや口にする場所・状況も選ばれる傾向がある。例えば「名古屋のオバちゃんと猫の子は赤信号でも止まんないで飛び出してくる」を交通事故で家族を失った遺族のいる葬式の場で口にすれば不謹慎極まりない暴言だが、同じ語句を交通マナー(→名古屋走りなど)に関連して述べている状況でした場合には、ブラックユーモアを含んだ毒舌発言といえる。 ただ、こういった境界は、暴言が場所を弁えず発せられているところを、毒舌では場所や聞き手に配慮している(失礼にならないよう意識している)と言う面で、明確に線引きが可能である。
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