明所視とは? わかりやすく解説

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めいしょ‐し【明所視】

読み方:めいしょし

昼間のように明るい場所における視覚網膜明順応下にあり、主に錐状体がはたらく。錐状体視。→暗所視薄明視


明所視

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/03 02:20 UTC 版)

CIE 1931明所視の標準分光視感効率関数。横軸は波長を表し、単位はnm。

明所視(めいしょし, : photopic vision)とは、光量が充分にある状況での、視覚の状態のこと。

明所視 / 暗所視 / 薄明視

ヒトの目の網膜には、光量の高いレベルで働く錐体細胞と、光量の低いレベルで働く高感度の桿体細胞という、2種類の視細胞がある。光量が充分にある状況では、錐体のみが働き、桿体は視覚に寄与しない。このような明るいレベルでの視覚の状態を明所視と呼び、桿体のみが働く暗いレベルでの視覚の状態を暗所視(あんしょし, : scotopic vision)と呼ぶ。明所視と暗所視の中間の、錐体も桿体も働くような光量レベルでの視覚の状態は薄明視(はくめいし, : mesopic vision)と呼ぶ[1]

明所視

正規化されたヒトの錐体細胞 (S, M, L) の分光応答度

ヒトや多くの動物では、明所視では色覚が可能であり、これは錐体細胞の働きによる。

ヒトには波長に対して異なる応答をする3種類の錐体細胞があり、L錐体M錐体S錐体と呼ばれている。感度のピークはS錐体が440nm付近、M錐体が540nm付近、L錐体が560nm付近とされる。また、その視物質は吸光波長のピークをS錐体が420nm、M錐体が534nm、L錐体が564nmにあるとされる[2]。錐体の感度は互いに重なり合い、可視光スペクトルを形成している。明所視での最大視感度は555 nm(緑)での683 lm/Wである[3]

関連項目

出典

  1. ^ 篠田博之・藤枝 一郎『色彩工学入門 定量的な色の理解と活用』森北出版株式会社、2007年、44頁。ISBN 9784627846814 
  2. ^ 篠田博之・藤枝 一郎『色彩工学入門 定量的な色の理解と活用』森北出版株式会社、2007年、42-43頁。 ISBN 9784627846814 
  3. ^ Pelz, J. (1993). Leslie D. Stroebel, Richard D. Zakia. ed. The Focal Encyclopedia of Photography (3E ed.). Focal Press. p. 467. ISBN 0240514173. https://books.google.co.jp/books?id=CU7-2ZLGFpYC&pg=PA467&dq=683+luminous+efficacy&ei=n3yvR_mrCJGgygSI2-ydBg&ie=ISO-8859-1&sig=cn1Fw0s76sQo2H7BhMyhuzmEc8E&redir_esc=y&hl=ja#PPA467,M1 



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