日食と新アッシリア時代の編年
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/21 19:47 UTC 版)
「アッシュル・ダン3世」の記事における「日食と新アッシリア時代の編年」の解説
アッシリアでは毎年リンムと呼ばれる役職に1人の人間が選出され、毎年の記録はその年のリンム職にあった人間の名前で記録された(詳細はアッシリアを参照)。アッシュル・ダン3世の治世中のリンム、ブル・サギレ(Bur-Saggile, グザナの総督)の年の3月(シマヌ)に日食が起こったことが記録されている。この日食が天文学的に紀元前763年6月15日に発生したことが割り出せるため、この年がアッシリア年代学の基点となっている。このため、アッシュル・ダン3世の治世と連結可能な記録が残っていれば、非常に正確な編年を割り出すことが可能である。たとえば、新アッシリア時代の各王の治世年などは、この年を基点にして統治年数を加算、減算することで割り出されている。
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