日本翻訳連盟とは? わかりやすく解説

日本翻訳連盟

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/05 01:20 UTC 版)

日本翻訳連盟(にほんほんやくれんめい、英語: Japan Translation Federation, JTF)は、翻訳・通訳に関わる企業、団体、個人が会員となっている一般社団法人である。 翻訳・通訳業界に関する調査、研究、研修会、人材育成の実施のほか、国際会議等への参加を通じて、業界の振興を図り、もって我が国経済社会の発展に寄与することを目的とし、翻訳・通訳業界の持続可能な発展と健全化を目指している。 [1]

概要

1981年4月に任意団体として創立し、当初メンバーは翻訳学校と翻訳会社が合わせて十数社だった[2]。1990年9月に経済産業省から認可を受け社団法人に、その後公益法人制度改革に伴って2012年4月から一般社団法人になった[1]

会員は法人会員、個人会員、および賛助会員から成り、2016年8月30日現在で法人会員が195社、個人会員が319名である[3]

実践的な実務翻訳技能を測定する「JTFほんやく検定」を実施している。同検定は、一般社団法人日本規格協会(JSA)の翻訳者評価登録センター(RCCT)による「翻訳者登録制度」で用いられる検定試験の1つとなっている[4]

翻訳業界イベント「翻訳祭」を年に1度実施しており、講演、パネルディスカッション、展示会、交流パーティーが催される。2016年11月の第26回の参加者は1,045人であった[5]

沿革

  • 1981年4月 - 任意団体として日本翻訳連盟を創設。会長に川口寅之輔が就任[6]
  • 1986年2月 - 翻訳士認定試験(現・ほんやく検定)を開始[7]
  • 1988年5月 - 会長に勝田美保子(株式会社十印)が就任[6]
  • 1990年9月 - 通商産業省(現・経済産業省)の認可を得て社団法人に
  • 2006年6月 - 会長に東郁男(株式会社翻訳センター)が就任[6]
  • 2012年4月 - 公益法人制度改革に伴い一般社団法人に
  • 2020年6月 - 会長に安達久博( 株式会社サン・フレア)が就任[8]
  • 2024年6月 - 会長に二宮俊一郎(株式会社翻訳センター)が就任[9]

脚注

  1. ^ a b 日本翻訳連盟について - 一般社団法人日本翻訳連盟ウェブサイト(2017年11月22日閲覧)
  2. ^ 柴田耕太郎著『翻訳家になろう!』 p.19(青弓社、2012年)
  3. ^ 「翻訳業界の団体学会」(日本翻訳ジャーナル 2016年9月/10月号 #285、p. 14、日本翻訳連盟)
  4. ^ 翻訳者の資格登録(RCCT) - 一般社団法人日本規格協会ウェブサイト(2017年11月22日閲覧)
  5. ^ 「第26回JTF翻訳祭レポート」(通訳・翻訳ジャーナル 2017 SPRING、p. 19、イカロス出版)
  6. ^ a b c JTF回顧録(前編)松下巌 - JTFジャーナルWeb版(2017年11月22日閲覧)
  7. ^ 沿革 - 一般社団法人日本翻訳連盟ウェブサイト(2020年10月9日閲覧)
  8. ^ 会長挨拶 - 一般社団法人日本翻訳連盟ウェブサイト(2020年10月9日閲覧)
  9. ^ 会長就任のお知らせ - 一般社団法人 日本翻訳連盟 会長就任のお知らせ

関連項目

外部リンク


日本翻訳連盟

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長音符」の記事における「日本翻訳連盟」の解説

一般社団法人 日本翻訳連盟は、その日本語標準スタイルガイド(翻訳用)において、カタカナ語末尾長音原則として省略しないこと、長音表記ルールについて上記の『外来語カタカナ表記ガイドライン第3版』(テクニカルコミュニケーター協会2015年)に従うこととしている。

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