日本における判例の射程
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:19 UTC 版)
日本における判例は、その射程の広狭により、以下のように法理判例・場合判例および事例判例の3種類に分類される。各判例がどの類型に属するかは、最高裁の公式判例集の判示事項や判例要旨の記載ぶりからある程度判断可能である。 法理判例とは、一般的な法理を判示するものである。 事例判例とは、当該事案の個別具体的な事情においてのみ適用される法理を判示するものである。ただし、どの程度の事案の類似性があれば同様の法理が適用されるかは必ずしも明らかにならない。なお、事例判例の判示内容に一般論が含まれていたとしても、それが当該事案の解決に資するものでないのであれば傍論と評価される。 場合判例とは、事例判例よりも抽象化された一定の「場合」において一般的に適用される法理を判示するものであり、法理判例と事例判例の中間に位置するものである。
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