日曜名作座
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日曜名作座 | |
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ジャンル | ラジオドラマ |
放送期間 | 1957年4月7日 - 2008年3月30日 (新作は実質2002年12月で終了) |
放送時間 | 日曜夜(本文参照) |
放送局 | NHKラジオ第1放送 |
パーソナリティ | 森繁久彌・加藤道子 |
特記事項: 2003年1月から最終回まで過去作のアンコール放送を行った |
『日曜名作座』(にちようめいさくざ)は、NHKラジオ第1放送で1957年4月7日から2008年3月30日まで51年間放送されたラジオドラマ番組である。
概要
出演者は俳優の森繁久彌と女優の加藤道子の二人のみで、この二人が声色を変えて複数の登場人物を演じ分けた[1][2]。取り上げられた作品は、明治から昭和初期の大名作と言われるポピュラーな文芸作品から、現代の軽いタッチの作品までと非常に幅広かった。
2003年1月以降は、森繁は前年暮れに心筋梗塞で倒れて療養を要し、加藤は数年前から癌で闘病中、と高齢の二人の体調を考慮して、新作を製作せずに過去の作品を再放送した。再放送の開始時点では二人とも新作の収録に前向きな姿勢を示し、いずれ復帰する予定であった。
2004年1月に加藤は他界するが、特にアナウンスされることはなく、再放送を継続した。
2007年に放送開始50年を迎え、「日曜名作座50年」と題して、第1回放送の作品である「人生劇場-青春編」をはじめ、過去の放送の中から選りすぐられた作品を中心に放送した。
2008年3月30日に本番組は終了し、4月から本番組の構成を踏襲した後継番組「新日曜名作座」を西田敏行と竹下景子の出演で放送した。2024年10月17日に西田が他界し、2024年10月27日放送分で完結した「羊は安らかに草を食み」が新作品の最後となった。11月から当面は、過去放送アーカイブから選として再放送する。
2009年11月16日から19日の4日間、追悼特別番組「ありがとう森繁久彌さん~“日曜名作座”再び~」を、23:20 - 0:00に放送した。
- 11月16日 「人生劇場-青春編」(尾崎士郎作・1957年4月7日放送の第1回と5月26日放送の第7回を再編集)
- 11月17日 「かわうそ」(向田邦子作・1981年11月8日放送)
- 11月18日 「セロ弾きのゴーシュ」(宮沢賢治作・1970年7月5日放送)
- 11月19日 「夜の雷雨」(藤沢周平作・2003年1月19日放送)※最後の収録作。実質上の最終作。
主な放送時間
いずれも日曜日。
- 21:30 - 22:00(1973年時点)[3]
- 21:05 - 21:35
- 23:15 - 23:45(放送終了時点)
スタッフ
- テーマ音楽作曲 古関裕而
- ※テーマ音楽は元々「人生劇場-青春編」のために作曲されたが、リスナーの反響が良かったため以後も番組のテーマ音楽として使用された。後継番組「新日曜名作座」でも使われ続けている(先述・森繁追悼特番第1回より)。
- 劇中の音楽 古関裕而(古関の没後は池辺晋一郎)
受賞歴
脚注
- ^ 日本放送協会 編『NHK年鑑1959』日本放送出版協会、1958年12月1日、106 - 107頁。NDLJP:2474355/131 。
- ^ 「NHKジャーナル 43年夏の視聴率調査」『放送教育』第23巻第8号、日本放送教育協会、1968年11月1日、18頁、NDLJP:2341291/10。
- ^ 朝日新聞縮刷版 624、昭和48年6月3日付朝刊24面ラジオ番組欄より。
外部リンク
- 日曜名作座のページへのリンク