文化相対主義へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/12/06 05:35 UTC 版)
民族学は、西欧的世界の外側にあった多様な民族の文化、とくに未開や野蛮とされた自然民族の文化に対する特殊な関心にはじまった。このことは、民族学が人類文化の科学に発展するための契機となったが、同時にまた、それが自らを相対化して一般的な文化の学そのものとして生まれることを妨げる制約ともなった。こんにち民族学が文化人類学の名で呼ばれる理由の一端はそこに認められる。 現代では、エスノセントリズム(自民族優越主義)からの脱却がはかられ、世界の諸民族の文化は等しい価値を持ち、各文化のたがいの差異を優劣関係に置き換えることなく、多様性を尊重する文化相対主義の考えが出現した。
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