救急対応において
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/20 09:00 UTC 版)
「アドレナリン反転」の記事における「救急対応において」の解説
アドレナリンはアナフィラキシーや蘇生において、他に代替薬のない極めて重要な薬剤である。アナフィラキシーではアドレナリンが第一選択薬であるとガイドラインに記載されている。しかし、アドレナリンの添付文書にはアドレナリン反転を理由にα1受容体遮断作用を持つ抗精神病薬が併用禁忌とされている。そのため抗精神病薬を内服している患者がアナフィラキシーを発症して生命の危機にある場合、併用禁忌であるアドレナリンを使用すると法的問題が発生する可能性がある。しかし、アドレナリン反転は上記のように動物実験で発見された現象であり、抗精神病薬の至適投与量が臨床的にアドレナリン反転を起こすことの根拠は乏しい。 アナフィラキシーに対して緊急時にアドレナリンを自己注射するための「エピペン」では、添付文書において抗精神病薬との併用禁忌が削除されている。
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