掴まれた裾端を切って逃げる
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/14 04:53 UTC 版)
「グラシュティン」の記事における「掴まれた裾端を切って逃げる」の解説
スコットランドの民俗学者J・F・ キャンベルは離れ小島のカフ・オブ・マン(英語版)に住んでいる老婆から、マン島南部ので伝わる、グラシャン (glashan)という異表記の妖怪についての話を収集した。 そのうちの説話の一つによれば、島の某女性がグラシャンに追いかけられて捕まってしまい、衣服をひし、とつかんで放さないその魔物のとりこになってしまった。しかし、そいつが居眠りする間にドレスを切り離して、まんまと逃げおおせた。目を覚ましたグラシャンは、手にした切れ端をくやしそうに投げ捨て、聞き手のキャンベルには聞き取れなかったマン島語で、何か悪態をついたのだそうだ。 同種の話は、チャールズ・ローダー(英語版)が採集しており、そこでは捕まった女性がエプロンの緒をゆるめてグラシュティンを振りはらい、魔物は、「(着物の)端っこ、端っこ(つかまされた)、見本きりしか自分のものにならんかった」とくやしがった。同じモチーフは、ソフィア・モリソン集の「メイ渓谷の滝のバゲイン」 にもみられる。
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