推定少女 (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/21 07:31 UTC 版)
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2025年1月) |
推定少女 | |
---|---|
ジャンル | 青春[1] |
小説 | |
著者 | 桜庭一樹 |
イラスト | 高野音彦(ファミ通文庫版) |
出版社 | エンターブレイン(ファミ通文庫版) 角川書店(角川文庫版) |
レーベル | ファミ通文庫 角川文庫 |
発売日 | 2004年9月18日(ファミ通文庫版) 2008年10月25日(角川文庫版) |
巻数 | 全1巻 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | ライトノベル |
ポータル | ライトノベル |
『推定少女』(すいていしょうじょ)は、桜庭一樹による日本のライトノベル。2004年9月にファミ通文庫(エンターブレイン)より刊行(イラストは高野音彦)された後、2008年10月に角川文庫(角川書店)より刊行された。
概要
作者の真骨頂である地方都市に住む少女の焦燥感が、初めて前面に押し出されて描かれた作品であり、『地方都市シリーズ』の第1作目であると言える。毎日放送の番組『情熱大陸』に桜庭が出演した際、「推定少女の元々のラストはバッドエンドだったが、編集側の意向でハッピーエンドに変更された」と語っている。また、本人の日記によると穂村弘の短歌から着想を得たものだという。なお、未収録ラスト2つは角川文庫版『推定少女』に収録されている。
あらすじ
あまり頑張らずに生きていきたいと考えている地方都市の中学生、巣篭カナは家出の途中に謎の少女に遭遇する。カナは彼女に「白雪」と名づけ、一緒に東京へ逃亡する。
登場人物
- 巣篭カナ(すごもり カナ)
- やや無気力ぎみな女子中学生。家出の最中に「白雪」を拾う。弓矢で「腐った柿の匂いがする」父親を射抜こうとしていた。ボク少女である。
- 白雪(しらゆき)
- カナがダストシュートで出会った少女。謎めいた言動が多い。名前はカナの命名で、「雪のように白い」肌をしていたことに由来する。
- 水前寺千晴(すいぜんじ ちはる)
- カナと白雪が東京で出会った銃器マニアの中学生。中性的な容姿をしている。秋葉原のミリタリーショップに入り浸っている。
既刊一覧
ファミ通文庫版
- 桜庭一樹(著)・高野音彦(イラスト) 『推定少女』 エンターブレイン〈ファミ通文庫〉、2004年9月18日発売[2]、ISBN 4-7577-1995-7
角川文庫
- 桜庭一樹(著) 『推定少女』 KADOKAWA〈角川文庫〉、2008年10月25日発売[3]、ISBN 978-4-04-428103-8
- 角川文庫版には未収録シーンと文庫版あとがき、高野和明による解説が収録されている。
脚注
- ^ 『ライトノベル完全読本 3』日経BP社、2005年12月1日発行、211頁。ISBN 4-8222-1714-0。
- ^ “「推定少女」桜庭一樹 [ファミ通文庫]”. KADOKAWA. 2025年1月21日閲覧。
- ^ “「推定少女」桜庭一樹 [角川文庫]”. KADOKAWA. 2025年1月21日閲覧。
- 推定少女_(小説)のページへのリンク