抗体の研究
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/06 09:25 UTC 版)
「魔法の弾丸 (医学)」の記事における「抗体の研究」の解説
1890年代初頭、パウル・エールリヒは、マールブルグ大学の医学教授であるエミール・ベーリングと共同研究を始めた。ベーリングは、抗菌剤の研究をしていて、ジフテリア抗毒素を発見した。(この発見により、ベーリングは1901年に最初のノーベル生理学・医学賞を受賞している。エールリヒもこの年に候補に上っていた)。 ベーリングの研究から、エールリヒは、血液中で作られた抗体が、体に害を及ぼすことなく侵入する病原体を攻撃できることを理解した。彼は、これらの抗体が、銃から発射された弾丸のように、特定の微生物を標的にするために機能すると推測した。しかし、さらなる研究を進めていくうちに、彼は抗体が微生物を殺さない場合があることに気がついた。これにより、彼は、魔法の弾丸の最初のアイデアを放棄した。
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