批判と近況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 21:27 UTC 版)
当初から、作曲家を支援するための公募やコンクールを併設している。かつては現代音楽のための作曲コンクールが「全く無く」(他の作曲コンクールは普通に行われていた)、ISCMが全ての現代音楽の鉱脈を拾えることを前提に運営していた。しかし、1990年代に入ると「ISCMの役割は終わったなどとブーレーズにいわれたが、僕はそうは思いません(カン・スキ)」という意見に象徴されるように、必ずしも現代音楽の潮流を考慮した選考が行われにくくなった。 21世紀にはいると、ISCMの役員からも、多くの不満の声が上がるようになった。オルランド・ジャチント・ガルシアはフロリダでISCM入選作の選考を担当しているが、彼ですら「シュトットガルト大会で、ISCMは死んだ!」と発言。その発言がISCMのトップページに掲載された。 かつては2週間ほど大規模にフェスティバルを組めたが、今世紀は各国とも財政難が続いており、2013年に入ってはスロヴァキアの経済事情から「一年一カ国」の原則が破られ、複数国での異例の開催となった。現在では最悪の場合6日間(2011年大会)しか組めなくなっている。この状況のためか、審査員を積極的に若返らせ、なるべく新規の作曲家を公募するように、調整している。
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