慢性好酸球性肺炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 14:35 UTC 版)
慢性好酸球性肺炎(Chronic Eosinophilic Pneumonia: CEP)は、慢性に経過して予後良好な好酸球性肺炎。好酸球性肺炎として最も多くみられる病型である。一般的には中年の女性に多い。 症状としては、咳嗽、喀痰、喘鳴、呼吸困難、発熱などがある。胸部X線写真においては肺水腫のネガ像(photographic negativity of pulmonary edema)が有名であるが、実際の頻度は高くない。汎区域的な浸潤影が特徴で、6割は辺縁優位、しばしば移動性を示す。AEPと同様にBALF中好酸球数増多を認めるほか、末梢血中の好酸球数も増加している。 AEPと同様に予後良好で、プレドニゾロン換算で30〜40mg/日を投与することで、数日以内に臨床症状は消失する。ただしその後も、漸減しつつ3カ月以上という長い投与期間が必要である。
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