性別を有する場合と欠く場合
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 03:01 UTC 版)
菌類においては、ごく普遍的に見出される。核の融合とそれに続く減数分裂とを経て形成される胞子を指して、一般には有性胞子と呼ぶ。ただし、菌の種類によっては、核の融合と減数分裂との結果として作られた雌雄それぞれの核が、一個の胞子に同時に配分される場合もあり、この場合、見かけ上からは胞子に性別がないように誤られやすい。 核融合および減数分裂を経ずに、性的和合性を有した複数の核を含む細胞断片がそのまま胞子として機能する例はごく普遍的で、この型の胞子は分生子(ぶんせいし)と称され、慣例的には無性胞子の一型として扱われる。ただし、複数の核を含む細胞であっても、それらの核の間に性的和合性がない場合は、他の細胞との間で性的和合(接合)を果たさなければ以後の生活環をまっとうできないことになるため、こちらは有性胞子として区分される。
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