心拍数による方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 19:16 UTC 版)
酸素摂取量による強度表現には、カロリー消費量を簡単に計算できるという長所がある。しかし、酸素摂取量は測定するには機材が必要であり、また、実際の運動時には生理的な反応を考慮する必要がある。このため、運動指導の現場では心拍数を用いることが多い。単純に、運動時の心拍数が最大心拍数の何%であるかで表現する方法と、予備心拍数(安静時心拍数と最大心拍数の差。Heart Rate Reserve:HRR)を用いる方法がある。 最大心拍数による方法(%HRmax, %MHR) 運動強度=心拍数÷最大心拍数目標心拍数=運動強度×最大心拍数 例えば、最大心拍数が190の人が強度80%の運動をしようとする場合、0.8×190=152 → 心拍数が152になるよう運動すればよい。 予備心拍数による方法(%HRR) この方法はカルボーネン法(Karvonen Formula)として知られている。 運動強度=(心拍数-安静時心拍数)÷(最大心拍数-安静時心拍数)×100目標心拍数=運動強度×(最大心拍数-安静時心拍数)+安静時心拍数 例えば、安静時の心拍数が60、最大心拍数190の人が強度50%の運動をしたい場合、0.5×(190-60)+60=125 → 心拍数が125になるよう運動すればよい。 なお、いずれの方法においてもその人の最大心拍数を知る必要があるが、最大心拍数の測定は簡単ではないため、通常は年齢から推測する。 推測される最大心拍数=220-年齢 年齢30歳の場合、推測される最大心拍数は220-30=190である。
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