後カルデラ火山活動期
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/08 07:15 UTC 版)
中央火口丘群の高岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳は、前述4回目の巨大カルデラ噴火後に活動した火山。中岳は現在でも活発な活動している。根子岳は4回目の巨大カルデラ噴火よりも古いと推定されている。後カルデラ火山の活動を研究した長岡ら(2004)は、活動を幾つかのステージに分類した。 8万年前 : 阿蘇-4火砕流噴出直後から始まる「高森ステージ」では、プリニー式噴火、マグマ水蒸気噴火。 年代不明 : 「桜町ステージ」はマグマ水蒸気噴火が特徴で、古阿蘇湖、久木野湖が存在していた時代。 5万年前から3万年前 : 「荻ステージ」では降下軽石・スコリア・火山灰・岩片など変化に富んだ噴出物をもたらす噴火で、プリニー式噴火、サブプリニー式噴火、ブルカノ式噴火などの各種の噴火が交互に起きた。高野尾羽根溶岩を噴出した活動も該当する。 3万年から1万5千年前 : 「波野ステージ」では高岳や中岳火山古期山体からサブプリニー式噴火、プリニー式噴火。 1万5千年前以降 : 「一の宮ステージ」では中岳火山古期および新期山体からのブルカノ式噴火で、それ以前の活動と比較すると比較的小規模。
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