影響因子と対策
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/08 14:42 UTC 版)
2種類の金属が接触したときに異種金属接触腐食が発生するかどうか、あるいは異種金属接触腐食の程度がどのぐらいになるかは、いくつかの因子が影響する。抵抗零で2種の金属が接触していると仮定して、異種金属接触腐食で流れる電流を予測する式に次のようなものがある。 I g = A a ( E c ∗ − E a ∗ ) ρ L + A a A c h c + h a {\displaystyle I_{g}={\frac {A_{a}(E_{c}^{\ *}-E_{a}^{\ *})}{\rho L+{\frac {A_{a}}{A_{c}}}h_{c}+h_{a}}}} ここで、式中の各記号は以下のとおりである。 Ig:接触によって高電位側へ分極する材料(貴な金属)から低電位側へ分極する材料(卑な金属)へ流れる電流 Ec*:その電解液に対する貴な金属の自然電位(Ec* > Ea*) Ea*:その電解液に対する卑な金属の自然電位(Ec* > Ea*) Ac:貴な金属の表面積 Aa:卑な金属の表面積 hc:貴な金属の分極特性を代表する抵抗値 ha:卑な金属の分極特性を代表する抵抗値 ρ:電解液の抵抗率 L:接触する貴な金属と卑な金属の代表距離 現実の系で hc や ha や L を具体的にどう評価するのかという課題はあるが、この式によって Ig に与える影響因子と Ig を低減させる手法が見通せる。
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