弾性体と塑性体とは? わかりやすく解説

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弾性体と塑性体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/01 22:16 UTC 版)

連続体力学」の記事における「弾性体と塑性体」の解説

弾性体(elastic body)とは、各時刻において応力変形一意的な関係がある連続体の事を指す。それに対し塑性体(plastic body)とは、応力がある一定の限界越えると変形不可逆となり、応力取り去った後も変形が残る(永久変形連続体の事を指す。 弾性体の中で特に、応力テンソル歪みテンソル線形関係式 σ i j = ∑ k l C i j k l E k l {\displaystyle \sigma _{ij}=\sum _{kl}C_{ijkl}E_{kl}} (E1) を満たすものを線形弾性体といい、上述関係式線形弾性体上のフックの法則という。 このようなCijklが存在するとき、Cijklを弾性係数(elastic constant)といい、弾性係数並べたテンソル弾性係数テンソルという。 また弾性体の中で、その物理的特性方向性依存しないものを等方弾性体(isotropic elastic body)という。 等方かつ線形弾性体弾性係数テンソルC i j k l = λ δ i j δ k l + μ ( δ i k δ j l + δ i l δ j k ) {\displaystyle C_{ijkl}=\lambda \delta _{ij}\delta _{kl}+\mu (\delta _{ik}\delta _{jl}+\delta _{il}\delta _{jk})} (E2) という形で書き表せる事が知られている。定数λとμをラメ弾性定数(Lame's elastic constant)という。 このとき、(E1)、 (E2)より σ i j = λ ∑ k E k k δ i j + 2 μ E i j {\displaystyle \sigma _{ij}=\lambda \sum _{k}E_{kk}\delta _{ij}+2\mu E_{ij}} (E3) 一方塑性体弾性体違い応力加えるときと取り除くときで変形関係式異な弾性履歴という現象観測される。 また複雑な分子構造高分子物質では応力変形時間的なズレ生じ遅延弾性応力緩和といった現象が起こる事がある

※この「弾性体と塑性体」の解説は、「連続体力学」の解説の一部です。
「弾性体と塑性体」を含む「連続体力学」の記事については、「連続体力学」の概要を参照ください。

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