幽霊譚
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/06 04:09 UTC 版)
「ザ・カンヴェント (ジブラルタル)」の記事における「幽霊譚」の解説
ザ・カンヴェントは、「灰色の婦人」と呼ばれる修道女の幽霊が出没すると噂されている。とある客間の外の通路を歩き回るという彼女は、そこを自分の部屋だと思っているそうだ。というのも、彼女はそこの壁に生きたまま塗り込められたからだ。 「灰色の婦人」の話には様々なバリエーションがあるが、最も広く流布しているものはこうだ。彼女は裕福なスペイン人一家の娘だったが、父親の意に沿わぬ結婚をした。父親はそれを知ると、メイン・ストリートの「サンタ・クララ女子修道院」に彼女を入れ、彼女は女子修道院長の目の前で修道女にさせられた。しかし彼女の恋人はめげなかった。彼はフランシスコ修道会に入り、この修道院に住み着いた。二人はキングス教会の懺悔室で落ち合い、駆け落ちの計画を練ったそうだ。 そして計画の日の夜、彼らを待つボートがある港へ二人は向かっていった。しかし警報を鳴らされてしまい、追い立てられるうちに男は水に落ちて溺れ死んでしまった。一方彼女は修道女の誓いを破った廉で引っ立てられ、罰としてザ・カンヴェントのある一室の壁に生きたまま塗り込められたのであった。
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