平仮名および片仮名
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 14:42 UTC 版)
「JIS X 0208」の記事における「平仮名および片仮名」の解説
JIS X 0208の平仮名および片仮名においては、JIS X 0201の片仮名に含まれない濁点つきの仮名および半濁点つきの仮名が含まれる。JIS X 0201の片仮名に含まれない「ヰ」「ヱ」および「ヮ」も含まれる。 JIS X 0208の仮名の配列は、JIS X 0201の片仮名の配列と異なっている。JIS X 0201では、小文字(小書きの仮名)は小文字で、大文字(清音の文字)は大文字で、それぞれ五十音順に配列されている(ヲァィゥェォャュョッーアイウエオ……ラリルレロワン)。一方、JIS X 0208では、小文字、大文字、濁点つきの文字および半濁点つきの文字を一括して五十音順で、五十音順で同順位の場合は小文字、大文字、濁点つきの文字、半濁点つきの文字の順序で、配列されている(ぁあぃいぅうぇえぉお……っつづ……はばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽ……ゎわゐゑをん)。この配列は、仮名文字列の簡易的な辞書順ソートを容易にするために採用された(安岡ほか 2006)。 この規格には、先に制定されたJIS X 0201の片仮名の配列が踏襲されなかった。JIS X 0201の片仮名を「半角仮名」(「半角カタカナ」とも呼ばれる)として、この規格の片仮名と区別する実装が発生した原因は、この非互換性にあると考えられる。その点もこの規格の欠点の一つである。
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