平仄と押韻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/02 15:37 UTC 版)
詞と同様、元曲は各句の長さが異なり、字数、平仄、およびどこで押韻するかは曲牌に従って作らなければならない。詞と異なるのは、曲牌で指定された以外の余分の言葉(襯字)が多数使われることと、平仄だけでなく上声・去声のどちらを使うかを指定している箇所があることである。後者は旋律と関係があり、一般に旋律が上昇する場合は上声、下降する場合は去声が要求される。 元曲で使われる韻(曲韻)は詩韻とは異なっており、当時の北方方言の発音で押韻した。周徳清が当時の北曲に基づき『中原音韻』という韻書を作っている。この書は19韻からなり、入声は音韻変化により消滅したのを受けて他の平・上・去声に分けて入れられた。 なお曲韻では声調の違いにかかわらず通韻するので、上・去2声に韻目は建てられていない。
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