帝国フォークト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/28 14:49 UTC 版)
「フォークト (称号)」の記事における「帝国フォークト」の解説
帝国フォークトは、帝国領や皇室所有の修道院において行政と裁判をつかさどった帝国直属の役人であった。帝国フォークトの拠点はしばしば帝国自由都市に置かれた。帝国都市が独立性を強めていくに従い、帝国フォークトは都市フォークトとラントフォークトに分かれていった。都市フォークトは中世後期までには帝国都市に置かれるようになり、これによりさらに帝国都市の独立性が強まった。一方、ラントフォークトの大半はその存在意味をなくしていき、伯や公などの在地貴族の存在によりその数は減少していった。 十都市同盟の10の帝国都市からなっていたアルザスは、そのフォークトの地位は1648年にフランス王に譲渡されたが、これらの帝国都市は神聖ローマ帝国の一部としてとどまった。しかし、すぐにフランス領に併合された。 主にシュヴァーベン・クライスにあったいくつかの小さなラントフォークトは、1806年の帝国解体まで存続した。
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