差動トルク比
トルク感応式LSDの性能(デフロックの強さ)を表す言葉。差動制限トルクの大きさを高速側の低トルク(TL)に対する低速側の高トルク(TH)の比率(Bi=TH/TL)で示し、トルク比あるいはバイアス比ともいう。トルク感応式LSDは入力トルクに比例した差動制限トルクを発生させる構造をもつので、1輪が完全に浮いた状態では、高速側トルクがゼロになり、低速側の接地輪トルクもゼロとなる。これではLSDの効果がないため、このLSDでは予圧を設定して摩擦トルクを与え、1輪浮いた状態の性能を確保している。デフロックの強さを表す別の言葉として、ロック率があり、トルク比=(1+ロック率)÷(1-ロック率)の関係である。
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