差別化の成功
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 08:20 UTC 版)
「マーキュリー (自動車)」の記事における「差別化の成功」の解説
以上の通りマーキュリー(そして消滅したエドセルも)はリンカーンとは異なり、独立した別メーカーの吸収ではなく、車種の多様化という目的のもとにフォード・モーター内で一から立ち上げられたブランドである。フォードで開発された共通のプラットフォームは使うものの、デザインに多少の変更を加え、別ブランドでより高価格で売るという手軽な手法は成功を収め、同様の手法は後に「ホンダ」が「アキュラ」を、「トヨタ」が「レクサス」を立ち上げる際に模倣された。 1960年代にフォード・モーターがリー・アイアコッカ社長時代に入ると、「クーガー」などの独自のデザインを持つスペシャリティーカーを導入し、差別化に成功し販売台数を伸ばすこととなった。しかし1970年代の後半に入ると、2度にわたるオイルショックの影響で大型車やスペシャリティーカーの売り上げが減少した上、日本車との競合を受けてその車種戦略は揺れ動くこととなる。 その後1980年代に入ると、上記の「クーガー」や、「フォード・クラウンビクトリア」のバッジエンジニアリング車種である「グランドマーキー」や、「フォード・トーラス」のバッジエンジニアリング車種である「セーブル」などの量販車種が一定の売り上げを確保し、ブランドの屋台骨を支えることとなった。
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