川端道喜の灰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 01:26 UTC 版)
川端道喜が宮廷に納めていた品には、灰があった。「家の鏡」には、川端道喜は先祖からまことを尽くして火を清めているので、宮中では御神事、神社御参向などのことなどがある場合には、川端道喜の火を用いる決まりとなっているとしている。 実際、宮中の神事や伊勢神宮等の神社への勅使派遣時、その勅使の家において川端道喜の火を用いるならわしだった。また宮中に不幸があって喪に服する場合や出産時には、台所等で用いる灰を全て捨てて、川端道喜が納める灰に入れ替える習慣であった。 「御用永代要聞記」には灰の注文も記載されており、例えば仁孝天皇の崩御後には計53俵の灰を納めている。川端道喜では火の清さを守り通すために、かまどで薪や柴以外のもの、例えば紙屑などを燃やすこと厳禁にしていた。 なお、宮中に灰を納める必要性が無くなった明治以降も、川端道喜のかまどでは薪、柴以外の、紙、ちまきを巻く笹や藺草等を燃やしてはならないしきたりが守られていた。
※この「川端道喜の灰」の解説は、「川端道喜」の解説の一部です。
「川端道喜の灰」を含む「川端道喜」の記事については、「川端道喜」の概要を参照ください。
- 川端道喜の灰のページへのリンク