山岸勇とは? わかりやすく解説

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山岸勇

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/02/13 02:25 UTC 版)

やまぎし いさむ

山岸 勇
国籍 日本
別名 マルワイ
職業
著名な実績
  • アテナ杯/ビートライブカップ企画運営
  • 闘劇運営
  • ゲーメストゲームセンターランキング1位(キャッスル&You2)
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山岸 勇(やまぎし いさむ)は、日本のゲームセンター店長。対戦格闘ゲームイベント運営・実況の草分け的人物[1]、ならびに『バーチャファイター』シーンの牽引者として知られる[2]。通称・マルワイ

略歴

ハイスコアラー聖地「町田プレジャーキャッスル」の店長を務め、「ゲームスポットアテナ町田店」に移籍。ゲームセンター主導イベントの先駆け「アテナ杯(現ビートライブカップ)」を企画し、『バーチャファイター』シリーズ最大の大会に成長させる。大型eスポーツ大会「闘劇」立役者の一人。「東京レジャーランド秋葉原」勤務を経て、2018年現在「池袋ゲーセンミカド」店長。

経歴

町田プレジャーキャッスル

1980年代半ば、大学進学のため上京。ゲームに特別な関心はなかったが、アルバイトとして町田市タイトー直営ゲームセンター「町田プレジャーキャッスル」で働き始める[1]

スコアアタック文化

プレジャーキャッスルはハイスコアラーの聖地として知られる名店であり、全国各地から名うてのプレイヤーたちが“遠征”[注 1]に訪れる。山岸の自宅にはそうしたプレイヤーがよく宿泊した[4]

『ゲーメスト』がゲームセンターランキング(全一スコアの獲得合計数を店舗単位で競う、いわゆる星獲り)を開始。タイトー直営ゆえのラインナップの偏りを解消するため「プレイタウンYOU&YOU町田店」と手を結び、「キャッスル&You2」名の合同集計で全国1位に輝く。当時のこうした競争により、店舗単位・地域単位のプレイヤーコミュニティが形成されていった[1][注 2]

1990年前後に連射装置を導入し、それを用いて達成したハイスコアを全国に先駆けて申請。公平性を問題視されたが、「連付き/連なし」として記録を区別するよう働きかけて認められ、以後定着した[1]

絵を描くのが巧みで、店内に掲示されるハイスコアボードに自分のスコアネームとイラストを描いてもらうのが常連プレイヤーたちの楽しみであった[4]

対戦格闘ブーム

サッカーゲーム『TEHKAN World Cup』の対人戦が全国各地で流行。山岸も常連プレイヤーたちと共に遠征対戦や大規模大会を経験する[6]

やがて『ストリートファイターII』を始めとする対戦格闘ゲームブームが訪れ、ハイスコア争いは相対的に下火になっていく[1]

“対戦台”(2台のキャビネット筐体を背中合わせに接続する、現在では一般的な方式)の噂を聞きつけ「ジョイフルランドヒノーズ下井草」に遠征。対戦ハーネス(配線)の作り方を教わり自店にも導入した[1]

ゲームスポットアテナ町田店~ビートライブ

1993年頃、株式会社アテナの運営するゲームセンター「ゲームスポットアテナ 町田店」に店長として引き抜かれる[1]

バーチャファイターとの出会い

新宿区のゲームセンター「GAME SPOT21」における『バーチャファイター』の盛り上がりとプレイヤーたちのスタイルに衝撃を受ける。その後『同2』が発売されると本格的に導入し、自店への浸透・強化に取り組む。ゲーム雑誌ライターとなっていた元常連たちからの情報提供、彼らとの夜間練習や録画によるフレーム解析などを取り入れ、プレイヤーのレベルアップを図った[1]

アテナ杯開催

東京レジャーランド秋葉原

池袋ゲーセンミカド

2018年12月17日、池袋ゲーセンミカド店長に就任[7][8]

脚注

注釈

  1. ^ 挑戦・研究・交流などを目的に、全国一位スコアを輩出している遠方のゲームセンターに出向くこと[3]
  2. ^ 初回のゲームセンターランキングで1位を獲得し、1987年6月号~1992年12月号の総合ランキングでも星264個で1位であった。なお店舗合同集計は公式に認められており、「ノーベル&ヒノーズ下井草&タロー」(「ハイテクノーベル神保町」、「ジョイフルランドヒノーズ下井草」、「ジョイランドタロー」の3店舗)といったライバルも存在した[5]

出典

  1. ^ a b c d e f g h イケダミノロックのそんなカンジでおねがいします(仮) 第1回 - YouTube
  2. ^ インタビュー”. バーチャファイター20周年記念特設ウェブサイト. セガ (2014年3月12日). 2018年12月17日閲覧。
  3. ^ きらり屋 (2018年2月26日). “ゲーセンの楽しさ増幅装置だった『ゲーメスト』”. ゲーム文化保存研究所. 2018年12月20日閲覧。
  4. ^ a b 大塚ギチ『舞台「TOKYO HEAD ~トウキョウヘッド~」パンフレット』bootleg! books、TOKYO HEAD 1.2。 
  5. ^ 『ゲーメスト 1993年2月号』、新声社、1993年2月。 
  6. ^ RED「対戦! ワールドカップ・フリークス」『月刊アルカディア 2001年9月号』、エンターブレイン、2001年9月。 
  7. ^ ゲーセンミカドが“超大型新人”を獲得!? 名ゲームセンターの店長を勤めた山岸勇氏が電撃移籍! 入団会見がインターネットで配信”. ファミ通.com. Gzブレイン (2018年12月4日). 2018年12月17日閲覧。
  8. ^ 【緊急会見】平成最後の大型新人入団発表 - YouTube



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