山中因子とは? わかりやすく解説

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ヤマナカファクター

別表記:山中因子、山中ファクター

京都大学山中伸弥らが2006年マウスiPS細胞作製成功した際に用いられた、Oct3/4Sox2Klf4c-Mycの4遺伝子総称。レトロウィルスベクターを用いてヤマナカファクターを分化済の体細胞作用させることで、細胞初期化起こってiPS細胞得られた。ヤマナカファクターはいずれ転写因子であることが知られており、細胞成長増殖制御などに関与している。ヤマナカファクターのうちc-Mycは「がん遺伝子」の一種であり、使用に際して発がん危険性懸念されたが、2011年にはc-Myc代わりにGlis1を用いる、より安全な方法開発された。

やまなか‐いんし【山中因子】

読み方:やまなかいんし

細胞初期化誘導する因子初期化因子)として山中伸弥らが特定した遺伝子Oct3/4(オクトスリーフォー)・Sox2(ソックスツー)・Klf4(ケーエルエフフォー)・c-Myc(シーミック)の四つ特定の体細胞分化して多能性失った成熟細胞にこの四つ遺伝子導入すると、ES細胞同じよう全身さまざまな細胞分化できる状態になる。→iPS細胞



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