尖沙咀・佐敦
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 16:45 UTC 版)
尖沙咀及び佐敦は九龍半島の先端に位置する街区で、彌敦道の始点となる場所。新界方面からのバスがこの場所で集約される。香港島へヴィクトリア湾を超えて渡るスターフェリー乗り場も設置されており、交通の要衝となっている。かつてはここに香港最大の鉄道駅であった九龍駅があり、この駅からは九広鉄路が発着していたが、現在は尖沙咀鐘楼(時計台)のみが史跡として残っている。現在九龍駅は九龍半島中部の紅磡へ移転し、名称も紅磡駅となっている。旧九龍駅の跡地には香港文化中心、香港芸術館、香港太空館(中国語版)などの文化施設が建設されている。 尖沙咀は香港で最も繁華な地区のひとつでもある。世界的なブランドの高級衣料品店、宝石店、ホテルなどが軒を連ね、香港のホテルで最高級のひとつとされるザ・ペニンシュラ香港もこの場所にある。一方、ゲストハウスと呼ばれる安宿や両替商が多く集まっていることで知られる雑居ビルの重慶大厦や美麗都大厦があるなど、混沌とした感も持ち合わせている。尖沙咀と佐敦との境にある九龍公園にはモスクもあり、国際色豊かな地域である。 地区の西側にある中港客運碼頭に付随する施設としてホテルやショッピングモールを持つ中港城(中国語版)や海港城(中国語版)などがある。
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