尋常小学算術とは? わかりやすく解説

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尋常小学算術

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/02/29 08:29 UTC 版)

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尋常小学算術(じんじょうしょうがくさんじゅつ)は、文部省が1935年から1940年にかけて発行した尋常小学校算術国定教科書である。

概要

塩野直道らが編集した。尋常小学算術書は明治より改訂を加えて使われていたが、桁数が大きすぎる[1]など極端に困難であった。そのため、1年生の前半に全く文章を使わず、絵図のみにするなど画期的な教科書だった。また、珠算教育では4つ珠のそろばんを初めて採用した。1936年オスロで開かれた国際数学者会議で絶賛された。1941年から小学校が国民学校に移行して従来の算術も算数に変わった。教科書も新しい『カズノホン』と『初等科算数』が編集されたので教科書としては短命に終わった。

現在の小学校のための算数とほぼ変わらないように見えるものの、児童用であるにもかかわらず小学6年生で「橿原神宮」「直接有價證券投資」にルビは全く振られていない。

現在啓林館から復刻版が出版されているが、原著はパブリックドメインでいくつかのサイトでPDFの入手が可能である。

備考

児童用は一学年が上下巻に分かれているため、全12冊である。教師用ももちろん存在する。

脚注

  1. ^ 10月20日(水)教科書比較 その1”. webcache.googleusercontent.com. 2019年2月3日閲覧。

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