密造風ウィスキー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/08 14:52 UTC 版)
ウィスキーの熟成は密造が関係しているため、「密造」に関係する語が銘柄の名前に付けられている例も散見される。 スコッチ・ウィスキーの「オールド・スマグラー(Old Smuggler)」のスマグラーは、通常、「密輸業者」や「密輸船」を意味する英語であるが、ここで言うスマグラーとは「酒の密造者」のことである。同じくスコッチ・ウィスキーの「ポッチ・ゴー(Poit Dhubh)」とは、ゲール語で「黒いポット」を意味するが、これはウィスキーを密造していた頃に使用された、黒い蒸留器のことであり、この銘柄の瓶のラベルにはウィスキーの密造の様子が描かれている。アメリカン・ウイスキーでは「Moon」や「shine」など禁酒法時代の密造酒を連想させるブランド名の製品も登場している。 これらは当時のレシピを再現したり正式な瓶ではなくメイソンジャーに入れるなどしているが、酒造メーカーが蒸留した正規の製品である。 オールド・スマグラー 禁酒法時代の密造酒と同じく熟成を30日以内としたコーン・ウイスキーの『Georgia Moon』。ラベル上部には『shine』の文字も見える。 2回蒸留した後、熟成せずにボトルに詰めた『Onyx Moonshine』。
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