実験器具としての乳鉢
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/20 07:52 UTC 版)
化学実験などで試薬を粉砕するなど比較的硬度が低い試料を調整する場合には、磁製、ガラス製の乳鉢と乳棒が使用される。これら磁製、ガラス製の乳鉢と乳棒は粉砕に使用される面は粗面に仕上げられており、乳棒で試料を圧搾粉砕するのに(いわゆる「こじる」ように)回転を加えるので試料が逃げ難いようになっている。一方、鉱物など硬い試料を粉砕する際にはステンレス、メノウまたはアランダム製の乳鉢が使用されるが、これらの乳鉢・乳棒の面は平滑に加工されており、主に試料を打ち付けることで粉砕するので深鉢になっているものも多い。混合を目的として乳鉢を用いる場合、乳鉢を手に持ち、乳棒ではなく乳鉢を動かして擂ると、よく混ざる。
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