実験による構造決定
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/05 02:54 UTC 版)
大部分の既知タンパク質構造は、X線結晶構造解析を使った実験的手法によって解決された。X線結晶構造解析からは多くの場合、高分解能のデータを得られるが、タンパク質のコンフォメーション安定性に関する時間依存的な情報は得られない。タンパク質構造を解決するもう一つの方法はNMR(核磁気共鳴分光法)である。NMRからは一般的に幾らか低分解能のデータを得られ、比較的小さいタンパク質に限定されるが、溶液中のタンパク質の動きに関する時間依存的な情報を得られる。膜タンパク質に比べて可溶な球状タンパク質の三次構造の方が詳しく知られているが、それは膜タンパク質がこれらの手法を用いて調査を行うことが困難を極めるからである。
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