実験における利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/02 10:15 UTC 版)
例えば栄養要求性突然変異の研究の際、それぞれには特殊な栄養要求突然変異である系統の核が、異核共存体となった場合に最低培地でも生育できるようになる場合がある。これは、両者の核が欠落している情報を補い合う関係の時に可能になるものと考えられ、そのような状態を平衡型異核共存体(balanced heterocaryon、または強制型異核共存体 forced heterocaryon)という。これは、栄養要求性突然変異株の具体的な内容を調べるのに役立つ。 なお、これらの菌類では栄養体菌糸は単相であるから、異核共存体となることでちょうど複相の生物で劣性遺伝子の形質発現が押さえられるのとよく似た効果が生まれたと見ることもできる。
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