宝石加工におけるへき開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/10 16:33 UTC 版)
へき開の性質は、宝石加工においてよく利用される。反面、へき開を持つ宝石をへき開面に沿わない形にカットすると、研磨工程や日常使用での負荷で簡単に割れる可能性があるためにカットや形状が制限される。 モース硬度10のダイヤモンドのカットはへき開を利用している。へき開面に沿わない面はダイヤモンド同士の研磨により形成する。市場で出回るカッティングされたダイヤモンドでクラリティ(透明度)の低い商品は、美しくないばかりでなく内包物やクラック(割れ)が原因でへき開により割れやすい欠点がある。このため市場価値が低くなる。石英や翡翠のようにへき開が無いものは、カットは難しくなるが複雑で緻密な彫像のような形状に仕上げることができる。 所有者にとってもどの宝石がへき開性を持つかを知ることは重要である。容易なへき開性を持つ宝石であったならば、所持や保管には価値を損ねてしまわないよう注意を要する。
※この「宝石加工におけるへき開」の解説は、「へき開」の解説の一部です。
「宝石加工におけるへき開」を含む「へき開」の記事については、「へき開」の概要を参照ください。
- 宝石加工におけるへき開のページへのリンク