完全導電性とは? わかりやすく解説

完全導体

(完全導電性 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 07:48 UTC 版)

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完全導体(かんぜんどうたい、: perfect conductor)とは、電気抵抗がゼロの物質のこと。同じく電気抵抗がゼロの物質に超伝導体があるが、超伝導体は電気抵抗がゼロのほかに、マイスナー効果、磁束の量子化、ジョセフソン効果ピン止め効果などのすべての現象を起こす。電気抵抗ゼロのみの物質が完全導体である。現在のところ、完全導体であり、超伝導体ではない物質は存在しない。超伝導として認められるには、完全導体とマイスナー効果を示す必要がある。電気抵抗がゼロであり、マイスナー効果がでないもの、あるいはただ単に電気抵抗がゼロのものを完全導体と呼ぶ。

概要

完全導体に磁場(臨界磁場より弱い)を加えると、レンツの法則により、磁場の変化を妨げる向きに電流が流れるが、完全導体は電気抵抗がゼロなので、その電流は減衰せず流れ続ける。つまり、外部からの磁場を常に打ち消していることになるので、内部磁場はゼロになる。しかし、常伝導のときに外部磁場をかけて、転移温度まで冷却をすると、外部磁場が内部に侵入した状態で完全導体となることになる。内部に磁場が侵入してしまっているので、超伝導体のマイスナー効果とは違うことになる。磁場が内部に侵入した状態で外部磁場をかけるのをやめると、内部にある磁場はそのまま残り、まるで磁石のようになるはずである。

現在のところ、電気抵抗ゼロを示す物質はすべてマイスナー効果も示す。超伝導が発見された1911年からマイスナー効果が発見される1933年までは超伝導と完全導体は同じものとして見られていた。

関連項目


完全導電性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/20 15:07 UTC 版)

超伝導」の記事における「完全導電性」の解説

電気抵抗ゼロとなるので、一度流れ始めた直流電流電圧降下なしに永続するという効果回路のすべてを超伝導体構成すれば、流れ続け電流によって永久電磁石となる。コイル状の超伝導体回路大電流与えれば、他では得られないほど強力な磁場得られる

※この「完全導電性」の解説は、「超伝導」の解説の一部です。
「完全導電性」を含む「超伝導」の記事については、「超伝導」の概要を参照ください。

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