宋代以降の五経
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 17:15 UTC 版)
宋代には唐代までに集成された五経研究(古注)に対して、批判的な厖大な注釈書(新注)を生み出した。これは宋・元の二王朝を通じて行われ、明の永楽年間に『五経大全』として結実した。『五経大全』は科挙のテキストとしても利用され世上に流行したが、即席的に編纂された書物であったこと、しかも『五経大全』の種本の殆んどが現存すること、また明朝そのものの経学研究が低調であったこと等から、『五経大全』そのものの学術的評価は低い。『五経大全』の注釈書は朱熹とその弟子の蔡沈、朱熹の先駆者程頤の私淑の弟子の胡安国と、比較的簡潔な注釈を行った陳澔が選ばれている。 易(朱熹の『周易本義』) 書(蔡沈の『書集伝』) 詩経(朱熹の『詩集伝』) 礼記(陳澔の『礼記集説』) 春秋(胡安国の『春秋伝』)
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