宇宙飛行 (1936年の映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/24 16:32 UTC 版)
宇宙飛行 | |
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露: Космический рейс | |
![]() 映画の1シーン | |
監督 | ヴァシリー・ジュラヴリョフ |
脚本 | アレクサンドル・フィリポフ |
出演者 |
セルゲイ・コマロフ ヴァシリー・コヴリギン ニニコライ・フェオクチストフ |
撮影 | アレクサンドル・ガリペリン |
製作会社 |
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公開 |
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上映時間 | 70分 |
製作国 |
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言語 | サイレント映画(ロシア語のインタータイトル) |
『宇宙飛行』(うちゅうひこう、露: Космический рейс、Kosmicheskiy reys: Fantasticheskaya novella)とは、1936年に公開されたソビエト連邦のSF映画。製作はモスフィルム。無重力などリアルな宇宙飛行を表現した最初期の映画の1本。
あらすじ
1946年、ソ連のセドゥイフ博士は月への有人飛行を計画していた。しかし、ライバルのカーリン教授はそれに反対。まずは動物実験で安全を確認してからと主張する。しかし、セドゥイフ博士はマリーナ、アンドリューシャとともに月旅行を強行。無事に月に着陸する。
月ではトラブルに見舞われるが無事解決し、地球に帰還する。
キャスト
- パーヴェル・イヴァノヴィチ・セドゥイフ; セルゲイ・コマロフ
- マリーナ:クセーニャ・モスカレンコ
- アンドリューシャ・オルロフ:ヴァシリー・ガポネンコ
- ヴィクトル・オルロフ:ニコライ・フェオクチストフ
- カーリン教授:ヴァシリー・コヴリギン
制作
1924年に監督のヴァシリー・ジュラヴリョフが企画を思い立ったが、実現化に向けて動き出したのは1932年になってから。共産党の青年組織「コムソモール」が宇宙研究への関心を促す映画製作を奨励したからだった。ジュラヴリョフは脚本に関して、著名な航空工学者でロケット科学技術者のコンスタンチン・ツィオルコフスキーに顧問を依頼した。なお、ツィオルコフスキーは映画の完成後すぐに亡くなった[2]。
映画に登場する2つの宇宙船の名前は、ソ連の指導者ヨシフ・スターリンとクリメント・ヴォロシーロフが由来。映画の中で宇宙飛行士たちは、離着陸の衝撃を軽減するため、液体を満たした部屋に入る。また、月面に光を反射する物質で「CCCR(英語だとUSSR)」というメッセージを書いて、地球に知らせる[3]。
サイレント映画として完成した本作だが、公開は1936年の短い期間だけだった。宇宙飛行士が低重力の月面でひょいっとジャンプするアニメーション・シーンが、社会主義リアリズムの精神と相容れないとソビエト検閲官が判断したからだった。この映画が広く観られるようになったのは1980年代になってからだった[4]。
文献
- David Christopher, "Stalin's "Loss of Sensation": Subversive Impulses in Soviet Science-Fiction of the Great Terror," Journal of Science Fiction, Vol. 1, No. 2 (May, 2016), 18-35.
脚注
- ^ “宇宙飛行”. ムービーウォーカー. 2020年2月7日閲覧。
- ^ Phil Hall (2010年7月9日). “The Bootleg Files: The Space Voyage”. Film Threat 2010年7月12日閲覧。
- ^ Glenn Erickson (2006年10月26日). “Kosmicheskiy reys: Fantasticheskaya novella”. DVD Talk 2010年7月12日閲覧。
- ^ David Jeffers (2007年7月25日). “Hijack at the Cosmodrome”. Seattle International Film Festival SIFFBlog. オリジナルの2016年3月5日時点におけるアーカイブ。 2010年7月12日閲覧。
外部リンク
「宇宙飛行 (1936年の映画)」の例文・使い方・用例・文例
- 彼女は国内初の女性宇宙飛行士になった
- 少年たちは宇宙飛行士ごっこをした
- 宇宙飛行士になるという夢を抱く
- パレードは帰還宇宙飛行士たちに与えられて当然の栄誉だ
- その宇宙飛行士たちは月への道を開いた
- その7人の宇宙飛行士は任務から無事帰還した
- 宇宙飛行
- 彼女がかつては宇宙飛行士になろうと思ったことがあるとは驚きだね
- 世界中の人が宇宙飛行士たちが月面を歩くのを見た
- その宇宙飛行士は船外活動を行った。
- 宇宙飛行士たちは月から帰還後名士扱いされた。
- 彼は宇宙飛行士になるため一生懸命勉強した。
- その宇宙飛行士は彼の初めての宇宙遊泳についての本を書いた。
- その少女は宇宙飛行士になり月の上を歩くという夢を持っている。
- 突然その宇宙飛行士との交信が途絶えた。
- 1969年に宇宙飛行士が月面を歩いた。
- 私のおばは宇宙飛行士と結婚しました。
- 私の夢は宇宙飛行士になって月に行くことです。
- 彼らはみな、宇宙飛行士の帰還を望んでいた。
- 僕は宇宙飛行士になるために毎日一生懸命勉強するつもりだ。
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