威嚇用吹鳴機(サイレン)「ジェリコのラッパ」について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/28 23:13 UTC 版)
「Ju 87 (航空機)」の記事における「威嚇用吹鳴機(サイレン)「ジェリコのラッパ」について」の解説
Ju 87と言えば急降下時のサイレン音が有名であるが、元々はサイレンを特別に取り付けていたわけではなく、急降下時に発生した風切り音がそのように聞こえただけであった。その後、威嚇効果の高さが認められ、B型やD型の一部の主脚根本に、プロペラに風を受けて駆動させるサイレンをとりつけた機体が生まれた。 この風斬音は「ジェリコ(エリコ)のラッパ」とドイツ兵たちに呼ばれ、スペイン内乱時には空爆に不慣れなスペインや英仏の兵士に恐れられた。なお、ジェリコのラッパのジェリコ(エリコ)とは古代パレスチナの都市名で、旧約聖書のヨシュア記でユダヤ人の指導者のヨシュアの命で人々が一斉に吹いたラッパのこと。この音でジェリコの城壁が崩れ落ちたと伝えられている。1941年以降はあえて隠密性を破壊する「ラッパ」は使用されなくなっているが、連合軍兵士に風説として流布した。
※この「威嚇用吹鳴機(サイレン)「ジェリコのラッパ」について」の解説は、「Ju 87 (航空機)」の解説の一部です。
「威嚇用吹鳴機(サイレン)「ジェリコのラッパ」について」を含む「Ju 87 (航空機)」の記事については、「Ju 87 (航空機)」の概要を参照ください。
- 威嚇用吹鳴機「ジェリコのラッパ」についてのページへのリンク