妖女の時代
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/06/11 22:07 UTC 版)
妖女の時代は、1988年公開の日本映画(劇場公開日は1988年10月29日[1])。遠藤周作の小説『妖女のごとく』を大森一樹が脚色し長崎俊一が監督した[2]。本多俊之が音楽を担当。第12回日本アカデミー賞最優秀助演男優賞(片岡鶴太郎)受賞[3][4]。
あらすじ
御曹司の柳沢徹は、麻酔医・大河内葉子に一目ぼれし、結婚まで考えていた。柳沢は親しい関係にあった製薬会社の元社員・辰野吾郎に彼女の身辺調査を依頼する。病院内での葉子の評判は良かったが、ある日、辰野は麻酔で相手の意識をもうろうとさせたうえでSMプレイに興じているのを目撃する。 その後、葉子の双子の姉である精神科医・宮沢裕子と出会い、葉子が解離性同一障害である旨を知らされる。 その矢先、葉子が関与したと思われる殺人事件が発生し、辰野は裕子の夫・宮沢義助に話を聞くが、今度は裕子が解離性同一障害であり、葉子が無実だと言われてしまう。
そうこうしているうちに、辰野の恋人である仲田君子が裕子に誘拐される。辰野は葉子とともに裕子の屋敷に入り、ドタバタの末に葉子が裕子を殺す。 一件落着かと思われたが、捜査に当たった犬丸刑事は、本当に葉子が生き残ったのか疑問視する。 それを裏付けるかのように、アメリカの新しい病院に裕子が赴任していた。
出演
- 大河内葉子/宮沢裕子:名取裕子
- 辰野吾郎:片岡鶴太郎
- 仲田君子:賀来千香子
- 柳沢徹:小西博之
- 田村淳一:沖田浩之
- 宮沢義助:蟹江敬三
- 谷川次長:出光元
- 若井岳也:山田辰夫
- 佐藤医局長:大林丈史
- 警官:桑原征平
- 丸田スミエ:岡本麗
- 看護婦:室井滋
- フロント係:内藤剛志
- 犬丸素造:田中邦衛
ほか[3]
スタッフ
- 製作総指揮:村上七郎
- 企画:中島英郎、宮坂進
- 製作:巻幡展男
- 原作:遠藤周作「妖女のごとく」
- 監督:長崎俊一
- 脚本:大森一樹
- 音楽:本多俊之
- 撮影:安藤庄平
- 編集:大島ともよ
- プロデューサー:栢原幹、神野智
- 製作:関西テレビ放送、ディレクターズ・カンパニー
脚注
- ^ 妖女の時代 - 映画.com
- ^ “妖女の時代 の映画情報”. Yahoo!映画. 2022年5月3日閲覧。
- ^ a b c デジタル大辞泉プラス『妖女の時代』 - コトバンク
- ^ “第12回日本アカデミー賞 優秀賞”. 日本アカデミー賞公式サイト. 日本アカデミー賞協会 (1989年3月17日). 2025年6月11日閲覧。
外部リンク
固有名詞の分類
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