奇数限界
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/14 20:22 UTC 版)
「n」奇数限界の調律では、分子または分母を割る最大の奇数が「n」以下になるような有理数から音程を求める。 純正律では、音程は周波数比によって表される。 ハリー・パーチは「Genesis of a Music」において、純正律音程の複雑さを、(既約分数として表された)周波数比を構成する数の大きさを、オクターブで割った剰余に比例すると定義した。 純正律ではオクターブは因数2によって表されるので、オクターブより狭いいかなる音程の複雑さも、比を構成する最大の奇数によって簡単に測定できる。 この限界は、他の限界概念の定式化と区別するため、しばしば奇数限界と呼ばれる。 Paul Erlichたちは、このパーチの枠組みが現代的な音響心理学の基礎になることを示した。
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