夷王会
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/12/08 03:01 UTC 版)
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1967年に結成。元極道.坂本劉禅を中心に多くの活動家が参加。最盛期の会員数は2400人。現在は、第12代総裁.藤原政秀が会の代表を務める。現.会員数は2160人。9つの右翼団体の母体である。
概要
夷王会は、1967年に元信道組長.坂本劉禅によって結成された。結成には、多くのヤクザや右翼活動家が参加し、結成時の会員数は600人。会の代表職である総裁には坂本劉禅が就任した。当時の右翼団体は、活動する右翼が大半を占めていたが、夷王会は積極的に行動することを控え、代わりに経済活動に専念した。1972年には、東京都内に飲食店を3店オープンさせ、その売上金を会の資金とした。会員費と店の売上金とを合わせると、多い時には月.数百万円もの収入を得ていた。1974年に、初代総裁であり結成の立役者である坂本が総裁職を辞任し、息子の坂本劉次郎に総裁職を継承する。しかし、会の幹部達はまだ25歳という若さの劉次郎が総裁になるのに不満を持ち、ついには内部で賛成派と反対派の抗争が起きてしまう。結果、賛成派が抗争に敗れ 劉次郎はたったの1年で総裁職を辞した。これ以後、総裁の任期は4年、世襲禁止のルールを載せた『夷王会憲約』が定められた。現在も採用されている。1984年に、会の会員数が2000人を超え、宮穂隆誉第3代総裁の提案により、地方支部制が導入される。支部は当初、千葉県、神奈川県、埼玉県にしか置かなかったが、最終的には栃木県、茨城県、大阪府、その他3つの県に支部を置いた。1990年、会の会員6名が会社員の一般男性を、都内の路上で暴行する事件が起きる。この事件で、第5代総裁.織谷宗秀が責任をとって辞任。会員6名も男性と和解し立件されずに済んだ。しかし、当時の夷王会で絶大な人気を得ていた織谷を、辞めさせたといっても過言ではない、会員6名は宗秀派の攻撃対象となる。同年に会員6名は謝罪金600万円を宗秀と夷王会に収め、何とか6名は闇討ちされずに済んだ。1998年、会の方針により第18回参議院議員通常選挙に、結城第7代総裁、他5名の最高幹部を出馬させようと計画されたが、全くの知名度がなく信頼を勝ち得ないとして、全員の出馬は取り止めとなった。2005年、東京都内に新しい総裁公邸を建てる。2011年、会内にて総裁選挙が行われ、第11代総裁.田安康廣と夷王会中央対策本部長.藤原政秀が立候補し、藤原が第12代総裁に就任した。
組織
夷王会は、一般会員、特別会員、によって構成される。
一般会員
一般会員とは会の基本的な活動に参加し、会の基本運営に従事する者をいう。年齢制限はなし。日本国籍を持たない者は入会できない。入会には会員1名からの紹介が必要である。総裁選挙の投票権を持つ。2012年現在の一般会員数は1203人。一般会員は月.5000円の会費を収めなければならない。一般会員は"本部の幹部"になることはできないとされ、なれたとしても、地方支部の幹部に止まる。夷王会内部での発言力は全く持たない。例外として、一般会員で唯一総裁に就任 した大岡武夫(第4代目)がいる。
特別会員
特別会員とは会の主要な活動に参加し、会の重要な運営に従事する者をいう。年齢制限があり満20歳以上の成人で日本国籍を保持していなければならない。入会には会員1名と地方支部長の紹介が必要である。現在の特別会員数は887人。特別会員は、月.2万円の会費を収めなければならない。特別会員は、一般会員とは違い総裁選挙の被選挙権を持ち、自らも総裁選に出馬できる。更に、幹部になることもでき、歴代総裁のほとんどが特別会員である。
執行部役職
- 第12代総裁
- 藤原政秀 (前.中央対策本部長)
- 副総裁
- 細川秀文 (警備保安部防衛総帥)
- 中央対策本部長
- 田安博太 (前.中央対策本部次長)
- 中央対策本部次長
- 森岡大史 (前.中央対策本部議員)
- 会員指導部司令官
- 吉田茂弘 (前.会員指導部司令補)
- 警備保安部司令官
- 松本龍豪 (前.警備保安部防衛団長)*階級.防衛総帥
- 外務次官
- 山縣良勝 (前.外務副次官)
- 財務次官
- 東川家達 (前.財務次官補)
総裁事項
会の最高責任者であり、全職務の代表者である総裁には、特権と呼ばれる権利があり、それを行使できる。しかし、一部の特権には、会の総会で承認を受けなければ行使できないものもある。以下は、夷王会憲約総裁事項に規定される権限を示す。
- 総裁事項
- 総裁は、会の最高責任者として、会を代表し、全会務を総括する義務を負う。
- 総裁の任期は5年とする。総裁不在の場合は、副総裁が臨時総裁を務める。
- 副総裁、中央対策本部長、警備保安部司令官を総会の承認なしに指名、任命できる。
- 総裁は、第一等補佐官、第二等補佐官を任命する。
- 総裁は、夷王会総会の自由開催権を持ち、自らの判断で年に2回臨時開催できる。
- 会員募集担当委員の中から、会員募集担当委員長を任命する。
- 総裁は、会財務委員会より相当額の給与が与えられる。
- 中央対策本部会を招集し、議長として司会進行に当たる。
- 総裁は、夷王会友好団体『旗御会』の名誉総長に就任する。
歴代総裁
- 初代総裁
- 坂本劉禅 (夷王会最高主席)
- 第2代総裁
- 坂本劉次郎 (夷王会主席)
- 第3代総裁
- 宮穂隆誉 (夷王会名誉総裁)
- 第4代総裁
- 大岡武夫 (夷王会中央対策本部名誉顧問)
- 第5代総裁
- 織谷宗秀 (夷王会名誉主席)
- 第6代総裁
- 東郷樹臣 (会員指導部名誉最先任師)
- 第7代総裁
- 結城盛義 (夷王会主席)
- 第8代総裁
- 結城義暁 (夷王会主席)*警備保安部攻衛大師
- 第9代総裁
- 松本豪太 (夷王会主席)
- 第10代総裁
- 大平友雄 (現.警備保安部防衛総帥)
- 第11代総裁
- 田安康廣 (現.東北総連合支部長)
- 第12代総裁
- 藤原政秀 (夷王会次期主席)
参考文献
関連項目
- 夷王会のページへのリンク