太田切川 (新潟県)とは? わかりやすく解説

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太田切川 (新潟県)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/03/26 07:41 UTC 版)

太田切川
燕温泉・河原の湯付近を流れる太田切川

青線:太田切川、灰線:関川、A:妙高山、B:火打山、C:焼山
水系 一級水系 関川
種別 一級河川
水源 妙高山
河口・合流先 関川
流路 新潟県妙高市
流域 新潟県妙高市
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妙高山のカルデラから東へ下る谷が大田切川
太田切川河口[1]
西(写真上)より流れてきた太田切川が、道路と鉄道橋(大田切橋梁)をくぐり、関川に合流している(写真下中央)。

太田切川(おおたぎりがわ)は、新潟県妙高市を流れるで、関川水系一級河川[2]大田切川とも書く[3]

地理

妙高山に端を発し、東へと流れ、関川に合流する。

上流部は北地獄谷大倉谷とに分かれており、前者には称明滝や光明滝が、後者には日本の滝百選にも選ばれた惣滝が懸かる。北地獄谷と大倉谷とが合流するあたりに燕温泉がある。その下流に関温泉があり、この付近で太田切川がとなって流れ落ちている。これは不動滝や大滝と呼ばれており、その高さは20メートルである[4]。北地獄谷に対して南地獄谷もまた妙高山から流れ出ており、これは白田切川となって太田切川と並行して東へと流れ、関川に合流している。

下流の関川合流点付近では上信越自動車道国道18号えちごトキめき鉄道妙高はねうまラインが太田切川をまたいでいる。太田切川は最大高さ50 m(メートル)ほどのV字谷を形成し、過去に何度も土石流に見舞われているが、上信越自動車道は谷底に橋脚を設けずアーチ橋である太田切川橋により渡り、国道18号妙高大橋によって旧橋が大規模なラーメン橋、新橋が大支間の上路トラス橋により渡河する[5]。妙高大橋は、新橋が2021年令和3年)8月3日に開通した[6]。また、妙高はねうまラインは前身の信越本線敷設時に明治時代中期に建設された大規模な築堤であり、土木学会選奨土木遺産・国登録有形文化財大田切橋梁により渡っている[7][8]

画像

脚注

  1. ^ 国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成(1976年度撮影)。
  2. ^ 『河川大事典』178ページ。
  3. ^ ウォッちず」より「大田切川」をキーワードに検索して得た(2012年8月26日閲覧)。
  4. ^ 妙高市観光協会「不動滝(大滝)」より(2012年8月26日閲覧)。
  5. ^ 大野文雄、下司正明、船石智秋「上信越自動車道 大田切川橋上部工の設計と施工」(PDF)第2巻、日本鉄塔工業、1997年5月2日、2021年9月12日閲覧 
  6. ^ 国道18号 妙高大橋 新橋が開通します” (PDF). 国土交通省北陸地方整備局 高田河川国道事務所 (2021年7月27日). 2021年8月9日閲覧。
  7. ^ 信越線 太田切橋”. 土木学会選奨土木遺産. 土木学会. 2021年9月15日閲覧。
  8. ^ 「大田切橋梁」が、2021年2月4日正式に国の登録有形文化財になりました。”. おしらせ. えちごトキめき鉄道 (2021年2月16日). 2021年9月15日閲覧。

参考文献

関連項目

外部リンク




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