太平恵民局
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/23 15:18 UTC 版)
首都開封の太医院には、薬局の機能として、処方を製剤する「修合薬所」と販売する「売薬所」が設けられていた。「修合薬所」は、初版の『和剤局方』が発行される前の崇寧2年(1103年)には「和剤局」と改称されていた。更に紹興年間には、「売薬所」が「太平恵民局」と改称された。この紹興年間に“和剤局方”も改名され『太平恵民和剤局方』として発行された。『太平恵民和剤局方』は全10巻、用薬指南3巻が附属され、788処方を収載して、処方ごとの主治とする症と原料生薬の調整法や配合分量を含む薬物調整法について詳しく説明されており、方剤の統一を目的としている。 その後も宝慶年間(1225年 - 1227年)、淳祐年間(1241年 - 1252年)に増補され発行されている。
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