天下人とホトトギスの喩え
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/26 08:25 UTC 版)
「ホトトギス」の記事における「天下人とホトトギスの喩え」の解説
三人の天下人(三英傑)の性格を、鳴かないホトトギスをどうするかという題材で後世の人が言い表している(それぞれ本人が実際に詠んだ句ではない)。これらの川柳は江戸時代後期の平戸藩主・松浦清の随筆『甲子夜話』に見える(q:時鳥#狂句)。 以下に引用とその解釈を記す。 「なかぬなら殺してしまへ時鳥 織田右府」(織田信長)この句は、織田信長の短気さと気難しさを表現している。 「鳴かずともなかして見せふ杜鵑 豊太閤」(豊臣秀吉)この句は、豊臣秀吉の好奇心旺盛なひとたらしぶりを表現している。 「なかぬなら鳴まで待よ郭公 大權現様」(徳川家康)この句は、徳川家康の忍耐強さを表している。 「鳴け聞こう我が領分のホトトギス」(加藤清正)この句は、加藤清正の配慮を表している。 なお、松下電器(現:パナソニック)の創業者である松下幸之助は生前、これらの句に対抗して「鳴かぬなら それもまた良し ホトトギス」と詠んだことで知られる。
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